この症状、もしかしたらADHD?!
2015年5月12日 [ADHD 症状 特徴]

落ち着きがないのはADHD(注意欠陥/多動性障害)だから?
ADHDや発達障害についての情報が増えてきているように感じています。親のしつけが悪い訳ではなく、行動の障害であるということが理解されつつあることは有難いですね。
でも反対に情報が増えたことで、少し落ち着きがなかったりするだけで「ADHDなのでは」と心配になる親御さんも多いのではないかと思います。
小さいお子さんが待てなかったり、走り回ったりするのは当たり前のことですよね。ではどのような場合をADHDと判断するのでしょうか?
気になる症状は?
ADHDと判断される症状には、主として下記のようなものがあります。
<不注意タイプの症状>
①勉強などで不注意によるミスが多い。
②注意や集中を持続できないことが多い。
改善のヒントはこちらをご参照ください→「今が旬!ADHDのお子さんに必要 な栄養を含むたけのこ料理」
③課題を頑張って終わらせるといような、精神的な努力を嫌がることが多い。
④話しかけられたときに、聞いていないように見えることが多い。
改善のヒントはこちらをご参照ください→「ADHDの子供とのコミュニケーション方法は?」
⑤指示に従えず、与えられた課題をやり遂げられないことが多い。
⑥やるべきことを忘れることが多い。
⑦行動などについて、順序だてて考えられないことが多い。
⑧物を無くすことが多い。
⑨すぐに気が散ってしまうことが多い。
<多動性・衝動性タイプの症状>
①そわそわと手を動かしたり、椅子の上でもじもじしたりしていることが多い。
②授業中などに、立って歩いてしまうことが多い。
改善のヒントはこちらをご参照ください→「手遊びでADHDのお子さんにも落ち着きが」
③遊びの時間以外に、走り回ったり高いところに登ったりすることが多い。
④静かに遊ぶような場面で、出来ないことが多い。
⑤じっとしていられないことが多い。
改善のヒントはこちらをご参照ください→「ADHDの子供は思いっきり体を動かそう」
⑥しゃべりすぎることが多い。
⑦質問が終わる前に、出し抜けに答えることが多い。
⑧順番を待てないことが多い。
改善のヒントはこちらをご参照ください→「家庭内でルールを決めましょう」
⑨他の人の会話やゲームを邪魔することが多い。
上記の<不注意タイプ>または<多動性・衝動性タイプ>の各9つの症状のうち6つ以上が、家と学校(または幼稚園など)の両方で、6か月以上続いていて、そのことによって、家族や友達、そして本人も困っている場合は、ADHDと判断される可能性が高いと考えられています。
また<不注意タイプ>と<多動性・衝動性タイプ>の両方に当てはまる<混合タイプ>のお子さんも少なくありません。
判断・診断は難しい
上記の症状を見ると、大人でも「当てはまるかも?」と思う項目がいくつかありますよね?ましてや子供は活動的で好奇心旺盛ですから、全く当てはまらないというお子さんはいないでしょう。 またADHDのお子さんと、そうでないお子さんの2つにハッキリと分けられるものではなく、ADHDではないけれど少し症状がみられるお子さんや、ADHDだけどとても症状が少ないお子さんなど多くの状況が存在しています。 そのためADHDかどうかの判断はとても難しく、心配な場合には、経験を積んだ専門医に診断してもらう必要があります。
ADHDの特性を伸ばしてあげましょう
ADHDのお子さんの特徴は、不注意が多い、落ち着きがない、待てないということです。これらの症状によって、集団生活になじめないなどのトラブルを引き起こすことが多いでしょう。
その反面、ひらめきがある、好奇心旺盛、社交的、行動的、興味があることにはものすごく集中するなどの良い面も多く持っています。エジソンやケネディー大統領、坂本龍馬などADHDだったと言われている偉人も多くいます。
出来ないことを叱るよりも、良いところをほめて伸ばしてあげることが大切です。
*参考:平山諭著『ADHD・ASを変える環境対話法』(麗澤大学出版会)
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